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コラム

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日本語を理解する力が、合格への力に。ベトナム出身キエウさんの介護福祉士合格ストーリー

  • 6 時間前
  • 読了時間: 6分

こんにちは!テクノスマイル広報です。


今回は、社会医療法人北九州病院で介護スタッフとして勤務されている、ベトナム出身のキエウさんにお話を伺いました。

キエウさんは、特定技能として日本で働きながら、介護福祉士国家試験に挑戦。

日々の業務と学習を両立し、見事合格されました。

介護福祉士は、介護分野における国家資格です。

専門的な知識や技術に加え、日本語で問題文を読み解く力も求められるため、海外出身の方にとっては大きなチャレンジでもあります。

今回のインタビューでは、キエウさんがどのように勉強を進めたのか、どんなところに苦労したのか、そしてこれから受験に挑戦する方へのメッセージを伺いました。


<キエウさん>
<キエウさん>


- 実務者研修から本格的に試験勉強をスタート


キエウさんが実務者研修を受講したのは、2025年4月から9月までの約6か月間

その後、2026年1月の国家試験に向けて、本格的に勉強を進めていきました。

試験までの期間は、決して長いものではありません。

それでもキエウさんは、限られた時間を大切にしながら、毎日学習を続けました。

仕事の日は、だいたい1時間から2時間くらい勉強しました。休みの日は、8時間くらい勉強していました。

働きながらの勉強は、体力的にも簡単ではありません。

仕事の日は疲れもありましたが、それでも少しずつ学習時間を積み重ねていった、とキエウさんは話します。



- 合格を支えたのは「過去問10年分」の繰り返し


キエウさんが特に力を入れていたのが、過去問演習です。

使用した教材は、介護福祉士国家試験対策の参考書や問題集、YouTubeの学習動画、過去問アプリなど。

なかでも、過去問は10年分ほど取り組み、何度も解き直したといいます。

過去問を解いて、間違えたらもう一度やりました。

その方が覚えやすかったです。

問題を解く。

答え合わせをする。

間違えたところを確認する。

もう一度解く。

この繰り返しによって、少しずつ知識が定着していったそうです。

試験の直前まで過去問に取り組み、最後まで学習を続けたキエウさん。

最初は思うように点数が取れなかったものの、繰り返し解くうちに、少しずつ理解が深まっていったと話してくれました。



- 日本語をベトナム語に置き換え、自分の言葉で理解する


キエウさんの学習方法で印象的だったのは、日本語の専門用語を自分で調べ、ベトナム語に置き換えながら理解していたことです。

介護福祉士国家試験には、介護技術だけでなく、制度や法律、医療、認知症、障がいなど、幅広い分野の問題が出題されます。

そのため、日常会話とは異なる専門的な日本語を理解する必要があります。

キエウさんは、分からない言葉が出てきた時、インターネットや辞書、AIツールなども活用しながら意味を調べ、自分なりに理解を整理していったそうです。

日本語を調べて、ベトナム語でも意味を確認すると、頭に残りやすかったです。

単に暗記するのではなく、母国語でも意味を理解し直す。この工夫が、専門用語や制度の理解につながったようです。



- 難しかった科目は「社会の理解」「認知症の理解」「障害の理解」


介護福祉士国家試験の中で、キエウさんが特に難しいと感じた科目は、「社会の理解」でした。

「社会の理解」では、介護保険制度や福祉制度、関連する法律など、幅広い知識が問われます。

日本の制度に関する内容も多く、海外出身の方にとっては、言葉だけでなく仕組みそのものを理解する難しさがあります。

社会の理解は、法律や制度の内容が多く、範囲も広いので難しかったです。

また、「認知症の理解」や「障害の理解」も、専門用語が多く難しかったといいます。

認知症や障害に関する内容は、医療・福祉の専門的な言葉が多く出てきます。

そのため、キエウさんは教科書や参考書を読みながら、重要なポイントをメモし、分からない言葉は一つひとつ調べて学習していきました。



- 日本語力が、合格への土台に


インタビューの中で何度も出てきたのが、日本語力の大切さです。

介護福祉士国家試験では、問題文を正確に読む力が必要です。

特に長文の事例問題では、利用者さまの状況や支援の内容を読み取り、適切な選択肢を選ばなければなりません。

キエウさんは、来日前から日本語学習に力を入れており、日本語能力試験でも高いレベルの学習を重ねてきました。

その積み重ねが、介護福祉士の試験勉強にも役立ったといいます。

日本語の知識がないと、介護の勉強も難しいと思います。

N2くらいの日本語力があると、勉強しやすいと思います。

専門知識を学ぶためには、まず問題文や解説を理解する日本語力が必要です。

キエウさんの言葉からは、介護福祉士を目指すうえで、日本語学習を継続することの大切さが伝わってきました。



- 病院での仕事と、周囲の支え


現在、キエウさんは病院内で、食事介助、入浴介助、おむつ交換、環境整備など、さまざまな業務を担当されています。

他の職員の皆さんと同じように、日々の業務に取り組まれているそうです。

日本で働く中で、今も難しいと感じることは、やはり日本語。

特に方言や、言いたいことを正確に伝えることには、今でも難しさを感じる場面があると話してくれました。

一方で、現在の職場については、次のように話してくれました。

今の職場は環境がよく、人間関係もとても良いです。話しやすいです。

慣れた職場で、相談しやすい人がいること。

安心して働ける環境があること。

それも、長く働き続けるうえで大切な支えになっているようです。

特に北九州病院の志方さんは、キエウさんにとって「日本のお母さん」のように、仕事のことも日々のことも話せる存在なのだといいます。


<左:志方さん 右:キエウさん>
左:志方さん 右:キエウさん

また、キエウさんは後輩の海外スタッフとも関わり、生活面や仕事面で声をかけることもあるそうです。

自身が経験してきたからこそ、後輩の不安に寄り添える存在になっています。



- これから受験する皆さんへ


最初は難しく感じることもあると思います。

でも、諦めずに続けることが大切です。

働きながら勉強を続けることは、簡単ではありませんが、毎日少しずつ勉強を続けたら力がつきます。


キエウさんも不安を感じながら試験に臨みましたが、最後まで諦めずに取り組み、合格をつかみ取りました。

介護福祉士合格は一つの節目であり、これからのキャリアの新たなスタートでもあります。

キエウさんは今後も、日本語学習を続けながら、さらに成長していきたいと話してくださいました。




テクノスマイルでは、これからも海外人材の皆さんが安心して働き、学び、キャリアを広げていけるよう、現場に寄り添った支援を大切にしてまいります。

キエウさん、貴重なお話をありがとうございました。そして、介護福祉士国家試験合格、誠におめでとうございます。



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